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ジャカルタ出張前に!準備しておくべきこと  by  A.K.I

2015/09/29 14:11

ジャカルタ出張前に!準備しておくべきこと

by  A.K.I



 海外出張の機会も多い昨今、赴任を言い渡されるのは確率としてはまだ低いとしても、急な出張を言い渡されることは身近にありうることでしょう。航空券、宿泊先、ビザ取得といった渡航の手続きは、インドネシアに限らずどの国に行くにも必要な準備なのでさておき、いざインドネシアとなると、旅慣れた人でも、もう少し情報があれば…と思うこともあるのではないでしょうか。そこで、ジャカルタ出張前にぜひ準備をお勧めしたい事柄を、現地事情を交えご紹介します。

1.通信手段の確保は重要!



 パソコンや携帯電話、電子辞書などなど、海外出張となると何かと電化製品が持ち物にたくさんあると思います。インターネット使用頻度が高い場合には、空港等で申し込めるWIFIルーターのレンタルをしておくと、ジャカルタ名物ともいえる交通渋滞中にWEBチェックしたい場合にも便利です。また、電子機器が多い分、翌日に備えて充電が必要なものもその数だけ生じますが、まずコンセントのプラグの形状が日本とは異なるということ、そして電圧も異なるので物によっては変圧器が必要ということに注意です。なお、ホテルのコンセントは差し込み口数がだいたい少ないので、分岐用のパーツも準備しておくと効率的です。
 まだあまり馴染みが無く、言葉も通じない国で、携帯電話の充電切れなど連絡手段が途絶えてしまうとかなり焦りますし、相手のある移動の際には、渋滞の状況により時間変更などの連絡も必要なので、普段から電池の減りが速い方は特に、荷物に余裕があれば、携帯用充電器もあると安心です。

2.荷物は肌身離さず!が原則



 ジャカルタで最も身近に注意すべき危険はスリです。気の緩みももちろんいけませんが、あれこれと持ち物が多いと、どうしても隣の椅子に置いてしまったり、手から離れる可能性が高まり、気付いたらなくなっていたということにもなりかねません。よって滞在中には極力荷物は少なく。できれば、一目でパソコンとわかるパソコンバッグを別で持つよりも、パソコンも入れてしまえるような、ひとつにまとめられるサイズのバッグのご用意がおすすめです。また、お財布だけでなく、高価なスマートフォンの盗難も多いと聞きますので、バッグの中が外から見えないよう、できれば口がオープンなタイプではなく、ファスナー付または、カバー付きの形態のものがおすすめです。スタイリッシュとは言い難いですが、斜め掛けできるストラップも付いていれば、外にいる間の荷物に対する安心度はアップします。

3.お札の束って意外と困る?!



 インドネシアのお金の単位はルピア。rp100,000 ≒¥1,000(2015年現在)とそのゼロの数の多さに戸惑いますが、¥10,000札1枚を両替すれば、一番高額の紙幣rp100,000でもらっても10枚になって返ってくるわけですから、少々お金持ちになったかのような錯覚に陥るお札の束を手にすることになります。お金持ち気分は良しとして、これがなかなか、お財布がパンパンになってしまって大変なのです。ローカルの食事や市場を利用するならまだしも、日本食や洋食のレストランでの食事や、モール(≒デパート)やスーパーでの買い物などは、日本と変わらないお値段(お酒に関しては数倍!)なので、現金で支払いの予定である場合には、お札の束が入るくらいのマチが厚めのお財布をご用意されることをお勧めします。さらには、外国人には常時携帯が義務付けられているパスポートも入るサイズにしておくと、貴重品が一元管理できて大変便利です。

4.常夏の国だけど、長袖は必需!



 常夏の国だから半袖・ノースリーブの夏服で!なんて思ったら大間違い。外は確かに厳しい日差しですが、それとはうらはらに建物の中は、どこへ行っても寒いくらいに冷房が効いています。ですので、必ず長袖のシャツ・上着または、ストールなど羽織るものをご用意ください。長袖は、日中暑い日差しの中に出る場合にも、逆に直射日光を避けることができ、半袖よりも過ごしやすいこともあります。
 イスラム教徒はあまり肌を見せてはいけないという戒律があること、また町中にあふれているバイク利用者は、朝夕のやや気温が下がる時間帯にスピードをあげると肌寒いということもあるので、パーカーや革ジャンなど長袖の着用が目立ちます。ジャカルタに来て意外にも長袖の人が多いことに驚かれるかも知れません。

5.マスクが欲しくなる空気の悪さ!



 中国ではPM2.5による大気汚染が騒がれ、恐ろしい数値の計測値が報道されていますが、騒がれていないインドネシアが安心かといえば… ジャカルタでは、高層階のアパートでも、数時間窓を開けておくと、部屋の床から棚の上まで、目で見てわかるくらいうっすらと黒くなってしまいますので、大気汚染はかなりひどいと実感します。日の出時間の素敵な朝もやの光景かと思いきや、実は、スモッグで太陽が霞んで見えるのです。最近霞み方がひどいのは、中国から日本への黄砂の影響のように、カリマンタン島の森林火災による煙害も影響しているのではないかと思ったりもしますが、大気状況を計測するとどんな感じなのだろうかと気になります。
 激しい交通渋滞の起こる道路では排気ガスもすごいので、ジャカルタの街で歩いたり、バイクに乗ったりしている人たちは、結構な確率でマスクを着用しています。よって、空気中のチリに敏感な方はマスクをご用意ください。また眼の洗浄液などもあると、洗い流せてすっきりします。





6.気づくとかゆい!蚊に注意



 蚊、多いです!蚊に限らずハエやヤモリやいろいろ多いのですが、実被害として対策を講じたいのはやはり蚊です。飲食店ではハエ対策に、火を灯したキャンドルをテーブルに置いてくれたりしますが、蚊はなかなか追い払うことができないので、これもまた、長袖を着用してガードするか、虫よけスプレーをご準備されることをお勧めします。
 頻度は稀だとはいえ、蚊によるデング熱の発症も耳にしますので、なるべく刺されないように注意したいものです。

7.自分のお腹は、自分で守る!



 インドネシア料理は、基本的に辛いものが多いです。唐辛子がどの料理にもたっぷり。スーパーでもいろいろな種類の唐辛子が山積みになって売られています。そこにさらに、現地の人はサンバルソースという激辛ソースをかけて食べています。現地の人も、おいしいからサンバルたっぷりで食べるけど、その翌日にはおなかが…と言っていたりもするのですが。
 せっかくなので、インドネシア料理は味わっていただきたいですが、相当に辛い物に強い人でないかぎり、下痢止めの薬は携帯しておいた方がよいでしょう。選べば辛くない食べ物ももちろんありますが、辛さだけでなく、日本ではあまり使われないパーム油が体に合わない人も多いようです。出張であれば、日本食レストラン等に行かれることが多いかもしれませんが、インドネシア料理のレストランに連れて行ってもらったものの、体質に合わなかった時のために、ホテルに戻ってから小腹を満たせるカップ麺やシリアルバーなどがあると、重宝することがあります。
 ご参考まで、カフェでも通常のトマトケチャップと辛いサンバルソースが必ず添えられて出てきます。インドネシア人にとって、サンバルソースは無いとなんだか物足りない、食卓になくてはならないものだそうです。



8.日本人駐在者へのお土産は、やはりお酒か?!



 イスラム教徒が9割を占めるジャカルタでは、飲酒禁止とのイスラム教徒の宗教的事情により、地元製造のビールが数品あるくらいで、その他酒類はほぼほぼ輸入品です。また、飲酒者の多くが外国人であることもあり、日本で購入する約3倍もの高価格で販売されているので、出張者のおみやげには、まずは質より量とばかり、紙パック1.8Lの焼酎などが喜ばれています(*実際の非課税持ち込み制限範囲は1Lですが、実情は1人1本ということで通っているようです。ここは、自己責任でということになりますが)。または、容量は少なくてもジャカルタに居ては日常的に飲むことのできないおいしい日本酒なども、もちろん好評です。お酒を飲まれない甘党には、日本的な、見た目にも繊細で、やさしい甘さの和菓子なども。なにしろインドネシアのお菓子は、どれも甘すぎるくらい甘く、ココナッツもしくはパンダン風味のものが多いので、日本の程よいさじ加減の味が恋しい人も多いでしょう。

9.洋菓子などのアルコールに注意!



 先ほどとは逆に、イスラム教徒である可能性が高い現地スタッフへのお土産を持参する際には、特に洋菓子では、ハラール(宗教上許されている物)ではないアルコールや豚由来の成分(ゼラチンなど)が使われていないかをできるだけ確認して購入するのが無難です。国際空港の売店や、外国人利用者が多いデパートなどでは、店員さんにムスリムへのお土産として不適切な成分が含まれていないか確認してみると、スムーズに回答いただけるケースが多いです。
 イスラム圏では、近年ハラールでない物質が使われていないという証明であるハラール認証マークがついている飲食品がほとんどですが、日本でそのような飲食品を入手するのは困難なので、成分を確認した上で購入してきた旨伝える、もしくは自身で成分が確認しやすい英語表記のものであれば、安心して受け取ってもらえると思います。寿司はじめ日本食も浸透してきていますし(日本の寿司では見たことのない具材が使われていたりしますが)、日本風のお菓子としては‘抹茶味’が人気のようです。
 イスラム教徒も、敬虔さ度合いが人によって異なるので、厳しく戒律を守っている人には、食べ物より日本のちょっとおしゃれな文房具等が喜ばれることもあります。

10.渋滞時間を有効に!暇つぶしグッズを準備



 すでに耳にされているかと思うのですが、ジャカルタの渋滞は尋常ではありません。ほんとうにひどいです。でも、はまってしまったらもうどうしようもないと割り切って、車中の時間を有効に使うことを考えるのが得策です。そのために、文庫本を1冊カバンに入れておくなり、普段読み切れなかった書類や文献などを用意しておくなり、せっかくなので、動かない車の列に物を売り歩く人々や、車窓を楽しむのも一つですが、とにかくイライラせずに過ごすすべを考えておくだけでもストレス軽減につながります。出張中のスケジュールを立てる際にも、詰め込みすぎず、渋滞を加味して余裕をたっぷりとるくらいの割り振りでちょうどです。渋滞が、日本のようには物事がスムーズに進まない原因の一つとも言えるでしょう。

11.最も大切なのは心の準備!



 いきなりこんな写真でびっくり!かと思いますが、扉を開けたらいきなりこんなトイレだったらもっとびっくり!なので、心の準備のため先にアナウンスしておきましょう。
 一見、日本でいうところの和式トイレですが、水を流すレバーなどがありません。トイレットペーパーもホルダーすらありません。インドネシアでの従来の方式は、簡潔に言うとすると、手動ウォッシュレットのようなもの。隣に設置されている水槽の水をひしゃくですくって、その水を使って左手でおしりを洗い(よって左手は‘不浄の手’とされている)、便器も水槽の水で流すという様式です。
 ローカルのレストランなどでは、たまにこういった様式に出くわす時があります。ポケットティッシュも必須ですね。ただし、水で流しているせいもあってトイレ自体は、どこへ行ってもかなり清潔な印象です。
 空港や、一般的なレストラン、モールではほぼ洋式・水洗トイレで困ることはありません(時々、つまるので紙は流さずゴミ箱へということはあります)が、従来方式のトイレに出会ったときは慌てずお使いください。

12.挨拶で、気持ちのよいスタートを



 インドネシア語は、学生時代学んできた英語とはまた異なる体系の言語です。空港に着いた途端、アルファベット表記だけど知らない単語の羅列で、何が書いてあるのやらさっぱりわからないので、旅行用会話集や、単語のチェックができるポケット辞典のようなものを入手しておくと、何かの際には役立ちます。
 そしてやはり、あいさつくらいは、現地の言葉でしたいですよね。それだけでも少し、現地の人との距離が縮まります。簡単なあいさつだけでも、荷物準備のあいまにチェックしておくと、ジャカルタへ降り立つ時の楽しみも増えますね。

13.そして最後は、体調の準備を万全に!



 東京からであれば、ジャカルタまで直行でも7時間半のフライト。長時間の空の旅はやはり疲れます。また四季のある日本。この先の秋冬は飛行機を降りた途端気候ががらりと変わりますので、体調を崩しがちです。また、住み慣れた環境とは異なる環境下で過ごすということは大変神経を使い脳も疲れます。注意力が散漫になり思わぬトラブルに遭遇しないためにも、十分な睡眠をとり万全の体調で出国に備えてください。
 
以上、備えあれば憂いなし。お役にたてば幸いです。


 

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