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ジャカルタのMal (モール) #2:Sarinah(サリナ)   by  A.K.I

2016/02/05 10:00

ジャカルタのMal (モール) #2:Sarinah(サリナ)
~日用品からお土産まで~

by A.K.I



 Sarinah この単語がメディアに飛び交ったのは、1月14日に発生したテロ事件。ちょうど事件の2日前の12日、私はこのSarinahデパートへ取材のため訪れ、向かいのビルのコーヒーショップでコーヒーを飲み一休みしたばかりでした。まさに、爆発があったあのコーヒーショップです。事件の速報を聞いた時には血の気が引く思いでした。もし、何かでスケジュールに少しずれが生じていたら、テロに巻き込まれる可能性があったのかと。そのような思いをした日本人は多いかもしれません。なぜなら、そのコーヒーショップの入っているスカイラインビルには、The Jakarta Japan Club (JJC) という在イ日本人が多数会員となっている団体の事務所と日本語の書籍を借りることができる図書館もあり、活用されている方がたくさんいらっしゃるからです。

 そのような身近な場所で、テロ事件は起こりました。事件後12日経って、図書の返却にそのエリアを訪れました。近づくにつれて、この場所で爆発や銃撃戦があったのかと、なんだか引き返したい気分にもなりました。Sarinahデパート前の大通りで爆発被害に遭った警察官詰め所はこの時まだ看板で囲われていましたが、2週間経った先日修復が完了して看板も撤去され、”POLISI” の文字が力強く再開したとのこと。テロの可能性が一掃されたとは言えませんが、街は日常を取り戻しつつあります。



 事件のあった場所に足を運ぶのは、やや気が向かないかもしれません。でも、引き続き危機感を常にもっておかなければならないというのはその通りですが、生活していくにあたっていつまでも怯えているわけにもいかず、一歩踏み出すためにも敢えて、事件発生前に記事構成していたSarinahデパートの紹介をしたいと思います。

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 前回ご紹介のパサラヤに続き、インドネシア民芸品売場があるモールとしてチェックしておきたい、1966年に開業の老舗デパート“Sarinah(サリナ)”。その名も“デパート”と表記されているように、モールというよりはサイズもざっくりと一通り見て回ってもそれほどは疲れない広さで、日本のデパート感覚のショッピングスポットです。民芸品は、品数でこそパサラヤには及びませんが、カテゴリー種類は同様のものが扱われているので、急ぎでいろいろなものをまとめてピックアップしたいような時にざっくりと見るのには程よい品数です。
 ジャカルタの目ぬき通りJl. M.H. Thamrin 沿いに位置し、トランスジャカルタや路線バスの停留所がすぐ目の前にありアクセスも良好。そこそこローカル色が強いデパートで、店内の時間はゆるりと流れていて、店員の教育が行き届いている日本とは異なり程よく無関心なので、逆にあれこれ薦められたりすることも無くじっくりと品物を吟味することができます。

1.基本情報

【名称】 SARINAH DEPARTMEN STORE The Indonesian emporium  (サリナデパート) 

【住所】 Jl. M.H. Thamrin Kav.11 Jakarta Pusat

【電話番号】 021-3192-3008

【営業時間】 10:00AM-10:00PM

【WEBサイト】 http://www.sarinah.co.id/

【モール内デパート】 無し

【モール内スーパー】 HERO



2.モールの構成

 建物1棟のみで、エスカレーターを中央に、ほぼ長方形のフロアは非常にわかりやすいです。
 階数表示は、下層階から順に上へ、 LG, G(地上階), UG, 1, 2, 3, 4, 5 となっています。



 
3.売場構成・店舗紹介

 フロアガイド的なものは、各階の売場カテゴリーが書かれたボードや、電光案内版がエスカレーター脇に見られ、各フロアがそこまで広くはないので、だいたいは容易に把握できますが、事前情報として各階を順にご紹介します。

LG / Lower Ground  (地下1階)

 

 フロア案内のボードには、この階の記載が無いのですが、地下にはワインコーナーもあるスーパー
HEROと、ローカル店が軒を連ねるフードコートがあります。

G / Ground Floor (地上階=実質1階)  



 タムリン通りに面して、マクドナルドやケンタッキー、エクセルソなどのファーストフード・カフェチェーン店があります。館内に入ると化粧品、香水、アクセサリー、バッグ等女性用小物のフロアです。観光地のショップで見かけるようなアロマオイルのミニボトルセットや石けんが一部置かれていたりもします。
 色彩感覚が日本よりも華やかでインパクトのあるアクセサリーはとてもユニーク。プレゼントとしても喜ばれそうなものに出会えたりもするので、民芸品ではない一味違ったインドネシア的センスの物を探してみたい方には、この階を覗いてみるのもお勧めです。

UG / Upper Ground Floor (実質2階)
 


 女性服・肌着等のフロアとなっていますが、エスカレーターで上ってくるとすぐに目に留まる民族色溢れるバッグも要チェック。インドネシア独自の民族柄の布やイカット(織りの布)を使ったもの、籠様の編み素材を生かしたものなど、インドネシアらしく個性的なデザインがたくさん。民芸品売り場ではない日常使いとして売られているものも、お値段もそこそこで我々外国人にとっては新鮮でおしゃれなアイテムとして映ります。

 例えば、バティック風の布とワニ革風素材のコンビネーションがインドネシアらしいポーチ。お土産探しのはずが気に入ってしまい、色や柄がたくさんある中から迷った末に、自分の普段使い用として購入してしまうこともしばしば。



1st Floor (実質3階)



 メンズウェアのフロア。ポロシャツやシャツ、スーツまでワンフロアーに男性用衣類がずらりと並んでいます。日本のデパートでは、男性用衣類の売場は女性用に圧されてやや手狭な気がしますが、インドネシアではしっかりとフロアが確保されている印象があります。


2nd Floor (実質4階)



 ムスリムファッションと子供服の売場。ムスリムの礼拝着他、肌や髪を極力見せないロング丈の衣類やヒジャブ(頭にかぶる布)など色鮮やかな売場です。ムスリムのスタイルは日本の着物と同様布面積が広いので、街中を見ていてもかなりインパクトがあり、ブローチや刺繍など細部にも素敵なセンスがちりばめられています。宗教的色合いが濃いので、非ムスリムが着用することはなかなか無いかと思いますが、ファッションリサーチに覗いてみると興味深いです。


3rd Floor (実質5階)



 ハウスホールドの売場ですが、見てみる価値ありです!ここにも素敵なバティック柄のテーブルクロスやクッションカバー、ティッシュボックスのケースその他、こってりとお土産的な印象ではない、日常的に使いやすい小物が盛りだくさんです。


4th Floor (実質6階)



 民芸品を求めて訪れる方にはメインとなる2フロアーのうちの一つ、バティックのフロアです。Batik centre と書かれていますがイカットやクバヤも一部あり、広く民族的な布製品の売場と言ってよいでしょう。
 ワンフロア―見渡す限り、様々な布や衣服が並んでいます。壁沿いを見るとブランド名が書かれていて、ブランドごとに並べられていることがわかります。かといって、バティックのブランド通になるには相当な時間がかかりそうですので、ざっと見て色合いや柄がピンとくるブランドのものから見ていくなど、自分なりに選択肢を狭めていかないことには、膨大な布に囲まれ迷うばかりです。
 バティックの製作工程や染料となる植物の紹介パネルなども置かれていたりするので、購入目的はなくとも布の博物館とでも思ってふらりと訪れてみてもいいくらいです。


5th Floor (実質7階)



  いよいよ民芸品売り場です。インドネシアのお土産として思い浮かぶワヤン人形や木彫などあらゆるものが所狭しと勢揃い。前回ご紹介のパサラヤでは見かけなかったものとして、ジャワ島土着の民族ブタウィーの人形オンデルオンデルや、バティック柄を思わせる包装紙やラッピングボックスといったものが興味を惹きます。ただし、衝撃の事実!ものによっては空港のお土産物屋さんよりも高い値札がついているものもあります。空港が最も高いだろうと思い込んでいた思い込みが覆されました。広い選択肢の中からお土産を事前にじっくりそろえられるというメリットはありますが、空港でお時間ある場合には空港のショップのお値段チェックもしてみてください。

 今回もざっくりと売場の図解です。


 以上、お土産探しという観点で振り返ると、何を選ぶかというのもその人らしさの一つなのであくまでも一例ではありますが、いわゆるお土産らしさのある4階・5階はもちろん、上記記載したとおり3階のハウスウェアや1階のバッグ、Ground floor のアクセサリー、または地下のスーパーでもジンジャーを使ったお菓子など、インドネシアらしさもありつつ日本人の口にも合うものもあります。丸ごと一棟掘り出し物に出会える可能性大なSARINAH DEPARTMEN STORE。一度覗いてみてはいかがでしょうか。

 

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