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バリヒンドゥー・新月と満月は特別の日  by  じゃかナビ記者

2015/07/03 16:00

バリヒンドゥー・新月と満月は特別の日

バリヒンドゥーでは多くの祭りや儀式が行われ、旅行者の中には祭りや儀式の見学のために日程を合わせてバリに旅行をする者もいる。バリ島は、「神々の棲む島」と言われているだけあって、バリ人の神に対する信仰心は厚く、人々の生活は神様や儀式を中心に回っていると言っても過言ではない。
 
そんなバリヒンドゥーの祭りや儀式は壮大で圧倒されるだろう。ガイドブック等で紹介されている有名な祭りや儀式には、ガルンガン&クニンガン(日本で言うお盆のようなもの)やニュピ(新年)があるが、時期が決まっているので都合が合わなければ参加する事が難しい。しかし、新月・満月の日なら年に24回もあるので、休みを合わせて観光するにも都合が良いだろう。
 
今回は、比較的簡単にバリらしさを体感できる、満月と新月の日のバリを紹介いたします。
 

新月・満月の日の街の様子



新月や満月の日になると、そこらじゅうで祭りが行われ、バリの人々はお供え物を頭にかついで寺に行く。女性は色とりどりの伝統衣装に身を包み、豪華でカラフルなお供え物を持っているので、街はいつもよりカラフルになる。普段はタンパンとタンクトップ姿のお腹の出た近所のおじさんも、この日はピシッとした伝統衣装を着るので、いつもよりかっこよく見える。
 

新月・満月の日の特別なチャナン(お供え物)



普段のお供え物は、植物の葉で作った直径10cm程度の花の乗った飾りを地面や神様の像の前等に直接置いてお供えしているだけだが、新月・満月の日はいつもとは一味違っている。
多くの家庭では、このように竹や木で台を作り、その上にいつもと同じようなチャナンが飾られてある。ウブドの町中このような不思議な形のお供え物で溢れるので、何の日か知らなくても「今日は何か特別な日だろう」と気が付くだろう。



普段はこのように地面に直接チャナンが置かれている。


民族衣装を着た小学生の集団



伝統衣装を着ているのは、大人だけに限った事ではなく、特に街を歩いている子ども達は、全員と言っても良いほど伝統衣装を着ている。その理由は、バリ島の多くの学校では宗教教育が日本に比べると、とても重視されており、新月・満月の日には伝統衣装で学校に登校するという決まりがあるからだ。この日は、子どもを持つ親はいつもに比べると大変で、朝の忙しい時間に、着用方法が複雑な民族衣装をまだ自分で着られない子どもに着せなければならない。儀式とお供え物の準備に加え、子どもの服の着付けまでしなければならないバリの主婦は大変だ。

寺での儀式


儀式から帰る途中の女性。頭にはお供え物のお下がりがたっぷりと入った約35~40cm角の籠をのせている。
 
バリでは、新月・満月には寺で儀式や祭りが行われており、そのたびに大量のお供え物を購入し、儀式が済むとお下がりとして持ち帰る。お寺での儀式が行われた日は食べるのが大変な位の量のお菓子が家に溢れ、しかも保存のききにくいお菓子ばかりなので、食べるのが大変だ。
儀式は新月・満月にとどまらず月に何度もあり、日本の感覚になおすとお菓子やパンを毎回2000円分程度も買って、金銭的にも負担でバリ人の大変さを感じさせられた。


まとめ

新月・満月の日は、祭りや儀式が多く、街の雰囲気も普段とは一味違っていて「神々の棲む島バリ」を普段より深く体験できる日です。バリ島に旅行をする際は新月・満月の日を選んで滞在する事をお勧めします。
また、家族経営をしている宿では儀式がある際には、儀式に誘ってくれる場合があります。バリ人はマナーさえ守れば儀式への参加も歓迎してくれるので、観光客であっても儀式にも参加する事ができるので、文化に興味がある方は、儀式や祭りにはぜひ参加してみて下さい。伝統衣装に身を包み儀式に参加すると、バリの神々を身近に感じられるかもしれません。