じゃかナビインドネシア支社長候補を募集中!
じゃかナビ

じゃかナビ

  • 現在地からお店を探す

じゃかチップス

ジャカルタ・トピックス_Oktober2016   by  A.K.I

  • 10月31日(月)- 2016年

ジャカルタ・トピックス_Oktober2016
by A.K.I



 日本ではもう過ごしやすい秋の真っ只中という感じでしょうか?引き続き夏なジャカルタよりホットな情報をお届けすべく、最近タイムリーに盛り上がっている出来事や、身の回りで実際に感じられた変化や気づきをまとめました。ちょっぴりジャカルタの”今”を感じてみてください。


1.交通規制制度「奇数・偶数制度」正式導入開始



 7月27日~8月26日の1ヶ月間試験導入が行われていた、車両のナンバープレート末尾の数字によって対象の道路の通行を制限する「奇数ganjil・偶数genap制度」ですが、対象道路での平均速度の増加(約20%)と車両流入数の減少(約15%)との運輸局の調査結果により渋滞緩和効果があるとして、予定通り8月30日より正式導入されました。
 試験期間中違反者へは注意のみでしたが、正式導入後の反則切符は2種類。免許証(SIM)か車両登録証(STNK)が没収されるのは双方同じですが、赤色切符は週一度開かれる裁判所での簡易裁判によって最大2か月間の拘留か50万ルピア以下の反則金が科され、反則金の支払い後SIMまたはSTNKが返却される。青色切符は裁判所での手続きは不要となるものの反則金最高額の50万ルピアを銀行のATMにて支払い、送金すればその日のうちにSIMまたはSTNKが返却されるという。

 初日の約200人に始まり第一週目の違反者1671人(この数は多いのか少ないのか?)。制度導入の認知度は次第に高まって予想以上にスムーズな運用がされているようですが、対象道路沿いのオフィスなどでは奇数・偶数両ナンバーの車両を準備したり、対象ナンバーの車への乗り合いで出社したり、規制の始まる時間前に移動を早めたりなど様々な対応をされているようです。
 日本からご出張に来られる際には、訪問先の立地場所と本制度の対象道路、利用する車のナンバーと日付の奇数・偶数などご考慮に入れた訪問のご計画をお勧めします。


2.スカルノハッタ空港・新第3ターミナル運用開始
 


 スカルノハッタ空港新第3ターミナルが8月9日無事操業開始されました。旧第3ターミナル使用の各社は順次第1、第2ターミナルへ移行し、移行完了後旧ターミナル部分も新ターミナルの一部として改装が行われる予定。現状、国営ガルーダ・インドネシア航空の国内線のみの運用で、年内に国際線も移行され、今後は国際線から国内線への乗り継ぎもよりスムーズになり、観光客誘致にも一躍買うことになる見込みです。

 開業早々、大雨による到着ゲートの浸水や停電、改装工事の影響での一部天井の崩落、通信設備の整備の遅れにより携帯電話の電波が届きにくいなど、不具合が散見される報道もありますが、9月上旬に早速このターミナルを利用した折には、近代的なスタイリッシュで明るく広々とした真新しい空間が心地よく、ターミナル内の案内表示がやや不十分な感じはありましたが、搭乗便は遅延もなく運用もスムーズな印象でした。
 飲食店や土産物店の開業もまだ一部といった感じで、まだまだ整備が進行途中ではあるものの、ターミナル間を結ぶ無人運転車両や、市内とを結ぶ空港鉄道の建設も進められており、プロジェクトへの力の入れようが伺われます。


3.雨季に突入!



 時期の目安として4~9月が乾季、10~3月が雨季と言われてきたものの、世界的な異常気象でここインドネシアでも気候がどうも不安定です。昨年の雨季入りは遅く11月に入ってからで、乾季といわれる期間に雨を目にしたのはほんの数日だけ。乾燥で延焼が止まらない森林火災やそれに伴うヘイズ被害のニュースが大々的に報じられ、乾季とはこういうものか!と実感したものですが、今年はどうにも、4月以降も結構な頻度で雨が降り8月には頻繁に豪雨。あちこちで浸水被害や倒木による交通渋滞の発生などが相次ぎ、9月には雨季入った模様です。

 先日9月20日に西ジャワ州ガルット県で豪雨による河川水位上昇から発生した大規模な洪水は、現在も多数の死者・行方不明者を出しており、市民団体や国家規模での捜索や救援活動がなされています。その翌週には中部ジャワ州での豪雨による大規模な地滑り等も報道され、引き続き各地で豪雨への警戒が必要との見込みです。

 写真はジャカルタ市内の集落ですが、激しい豪雨で一気にご覧のような浸水。周囲の宅地開発により雨水が浸透する土壌が減少したことや、ゴミの投棄による排水溝のつまりなど種々原因により、排水が悪く雨水が溢れてしまう道路やエリアがジャカルタ市内でも多数存在します。豪雨の際の行動はくれぐれもお気をつけて。


4.祝賀ムードひと段落



 インドネシアではここ2か月、独立記念日(8月17日)に続き犠牲祭(今年は9月12日)という、国や国民の大多数を占めるイスラム教徒にとって大切なお祝いの日が続きました。

 第71回を数える独立記念日前後には町中至る所でメラ・プティの旗(赤白のインドネシア国旗)がたなびき、記念日当日やその前後の週末には町内会単位での運動会等の行事から政府による記念式典やパレードまで、共に独立を祝い愛国心を高める意味合いも持つというこの日の雰囲気は、なかなか日本では感じ得ない熱気が満ち溢れていました。



 独立記念日の賑わいも収まったかと思った頃に、町のあちこちに出現しだしたのは牛やヤギを飼う囲い。唐突に普段車で走っている道路脇に動物達の姿が目に留まるようになり、風景が一変しました。犠牲祭に捧げられる動物たちです。



 スーパーなど店頭に並んでいるカットされた食肉を色や脂具合で品定めするのは日常的ですが、この生きた牛を品定めするっていったいどのように?と思ってしまいました。お値段は柵付近に張られている弾幕を見る限り、25kg程度のヤギが一頭約\15,000、300kg程度の牛一頭約\130,000くらいのようでしたが、安いのやら高いのやらこれまた基準を持ち合わさず。



 日本語では犠牲祭と訳されますが、イドゥル・アドハ=メッカ巡礼最終日とも訳され、メッカ巡礼がピークを迎えるこの時期に、信仰心を高めることを目的として犠牲に捧げた肉を喜捨として日ごろ肉を買うことのできない貧しい人々や友人知人に振舞うムスリムの最も重要な行事の一つ。
 私はちょうどこの日はスマトラ島メダンに居たのですが、メダンの町でもあちこちのモスクに人だかりが見られ、牛の解体から分配までが行われる様子を所々で目にしました。



 この日を境に町中に見られた家畜の檻は撤収され、これまでどおりの空き地や駐車場に早変わり。なんだか非日常の空気感が漂っていた町が、一気に普段のリズムを取り戻しました。日本では味わうことのできない独特の雰囲気。もし来年この時期にインドネシアを訪れることがあれば、是非味わってみていただきたいものです。


5.ドリアンの季節到来!



 果物の王様と言われるドリアン。口にされたことはありますか?ジャカルタで出回っているものはタイから入ってきたもので、インドネシアでドリアンを食べるなら断然メダン!と力説するインドネシア人の言葉を聞きながらも、強烈な匂いという情報だけでなんとなく敬遠してはいつつ、せっかくインドネシアにいるのだから一度はトライしてみたいと思っていたところへ、ちょうどメダン訪問の機会を得、トライしてみました!

 ドリアン専門店。でも店内はマンゴーのようなフルーティーな香りが漂っているだけで予想していたような悪臭はなく。ごつごつした固い皮が割られ運ばれてきた実をいざ手にしてみると、玉ねぎ的な臭みがフルーツから漂ってくる。口に入れるととろりとフルーティーな気もするけれど、個人的には香りと同じくソテーして甘味が出た玉ねぎを濃厚にしたような味。うーん、これをおいしいというのかどうなのか。同行のインドネシア人曰く、一度食べたくらいではこのおいしさはわからない。何度も食べるとやみつきになるとのことで。隣で同じく初めて食すと言っていた日本人の中には、早速うまい!と次々食べていた人もいたので、個人の嗜好性にもよるのでしょう。
 ドリアンの旬の季節と言われる10月~2月、もしチャンスがあれば一度お試しあれ。


以上、ここ最近の身近な話題をお届けしました。

 

関連チップス

2017.12.13 By A.K.I ジャカルタ新名所2017

ジャカルタ新名所2017by A.K.I ジャカルタの見どころと言えば、独立記念塔モナス、国立博物館(2018年7月頃まで改装工事中。現状、新館のみ見学可能)、イスティクラルモスク、カテドラル、バタビア広場、タマンミニ。すぐに思いつくのはそういったところでしょうか。以前"多様な宗教が共存する街ジャカルタ""ジャカルタのエンターテイメント"等記事にてジャカルタ ... 続きを読む

2017.12.04 By A.K.I ジャカルタ・トピックス_Desember2017

ジャカルタ・トピックス_Desember2017 by A.K.I   早いもので、あっという間に今年ももう12月。ジャカルタには冬が無いのと、西暦での新年にはそれほど重きが置かれていないというところから、年末感・師走感はほぼ感じられません。クリスマスのディスプレーが見られるようになってきたこと以外、周囲の空気は全くいつもと変わりない日常のインドネシアですが、2ヵ月毎にホットな情報をお届 ... 続きを読む

2017.11.14 By A.K.I 本音トーク!ジャカルタストレス#2

本音トーク!ジャカルタストレス #2by A.K.I 今回も乗りかけた船で、引き続きジャカルタストレス本音トーク第2弾!お付き合いください。前回はジャカルタにて移動・車関係でストレスと感じられる事柄をまとめてみましたが、続いてはその他日常生活におけるストレス事項を取り上げてみます。 いくら自身が慣れてきたと思っていても、どうしても傍目には、異国にいる外国人は目立ちます。だから、その差異につけこまれ ... 続きを読む

関連タグ