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ジャカルタ生活初歩の初歩~#3 日用品編~   by  A.K.I

  • 1月26日(木)- 2017年

ジャカルタ生活初歩の初歩~#3 日用品編~
by A.K.I



 ジャカルタ生活に慣れてきたと思ってもまだまだ出てくる、日本との違いに驚く物事。以前のご紹介 "ジャカルタ生活初歩の初歩"、"ジャカルタ生活初歩の初歩~#2 買いもの・飲食編~" に引き続きちょっと気になるインドネシア的日用品事情をお伝えします。


1.とろりと洗剤の粘度が高い



 食器洗い用の洗剤。日本ではコンパクトな容器で、少量できれいに油が落ちるというものが昨今の主流ですが、インドネシアではまだまだ見た目の容量が小さいのにお値段が高いようなものはなかなか浸透しないようで、ひと昔前の日本の商品を思わせる大きさのものやドンと容量多めのものがほとんど。そして、油たっぷりの料理が多いからなのかどうなのか、洗剤の粘度が高くてそれなりの力で容器を押さなければすんなり出てきてくれません。
 その調子で日本に帰った時に同じように容器を押してしまって、サラッとしていて軽くひと押しで事足りる日本の洗剤が大量に出てしまって慌てたりします。なお、日本の泡立ちの良いフカフカのスポンジと比較し、インドネシアで入手できるスポンジは、すぐにぺたんとしてしまったり硬かったりで、洗剤や水質のせいもあるのかどうなのか思ったように泡立ってくれず、泡立っている方が汚れが取れている気がしてしまう私は、日本からスポンジ持ち込みです。


2.香りの強さにびっくり



 何かにつけ香りの強いものがお好きなようで、洗剤やシャンプーなど身の回りの物も日本と比べ匂いが強い製品が多いです。ジャスミンやチュベローズなど強い香りの花が日常的に身の回りにあることも影響しているかもしれません。
 まず気になってしまうのが、航空機内や和食レストランなどで出されるお手拭き(全体的にはお手拭きの出てくるような飲食店は少ないですが)。和食を食べに行くときには香水はNGと言った習わしもくつがえされ、強いシトラスやジャスミンの香りのついたお手拭きが出てきます。手は拭きたいけど拭いたら匂いが手に移ってお箸を口元に運ぶ度に気になってしまうので、せっかく用意してくれたお手拭きがありながら、いつも持ち歩いている香りのしないウェットティッシュを使ってしまったりします。
 さらには、クリーニングから戻ってきた洗濯物。きれいにパリッと仕上げてあるのは良いのですがこれまたやっぱり香りが強くて、着ている間に酔いそうなので、私はしばらく風を通しある程度香りを飛ばしてから着ますが、それでもやっぱり気になります。ローカルのクリーニング店では洗剤の香りサンプルが置いてあって香りを選べるとのことなので、インドネシアの人々はクリーニングに香りがついて戻ってくるのがお好みなのでしょう。なお、ローカルのクリーニング店では1着毎のお値段ではなく、衣類の重量kg単位でのお支払いです。
 カーフレグランスもお好きなようで、狭い車内空間にこの強さは必要ないでしょうと思うくらいこれまた強く香っている車もよくあります。定期点検から帰ってきた車の車内にもご親切に香りを撒いてくれたようで、しばらく私は車内でマスクを着用していました。
 ゴキブリ退治のスプレーにも、ラベンダーの香りがついていたのにはちょっとびっくり。ただし、インドネシアの殺虫剤は日本の倍くらい殺菌成分が入っているそうでかなり強いので、あまり吸い込まないよう要注意。なので、殺虫剤の部屋への噴霧はお出かけ前がおすすめです。


3.用紙サイズが縦長



 ローカルの新聞を手にした時、なんか縦に長いなと思い、その後いろんなシーンで手にする紙にどうにもこの縦の比率が長いものが頻出するので気になっていたら、文房具店で売られているファイルにちゃんとありました、このサイズ。写真左側が縦長なタイプで、サイズは”FC”と記載されています。比較として、右側が日本でもおなじみのA4サイズです。A版でもB版でもなく、どういった規格サイズなのか調べてみたところイギリスのインチを用いた用紙規格foolscapではないかと思われます。
 インドネシアでも配布物の多くはA4サイズですが、書類や観光地で受け取る解説の書かれた紙など時々このFCサイズのものに遭遇したりするので、ファイルはこのサイズも持っておくと保管しておきたい紙類の収納時に困らず便利です。


4.誕生日の贈り物?



 インドネシアではお誕生日の日、祝われる人がプレゼントをもらうのではなく、逆に周囲の人々にプレゼントやご馳走をするのが習わしのようです。自身の幸せのおすそ分けをする、またたくさんの人に喜んでもらった分自分が幸せになるといった考え方のようです。
 子供たちのお誕生日会に登場するのが、このGoody Bag。子供向けのキャラクターバッグの中には文房具やおもちゃなどがセットされています。学校のクラスメイト全員に配るなんてケースもあるそうですので、これだけずらりとバッグを並べた店舗があるのも納得です。大人の世界では誕生日を迎える当人が友人を誘ってお食事を振る舞うこと多いようですが、日系の企業でも風習に従ってお誕生日にはドーナッツなどお菓子をスタッフに振る舞うというケースもあるようですので、もしも催促されたら自分の誕生日なのに?と思わずに、快く幸せのおすそ分けをしてくださいね。


5.暑さゆえの弊害



 靴の底が剝がれるなんてこと、日本ではそんなに頻繁には起こらない気がするのですが、ここインドネシアではよく聞く話です。運動不足解消のためにジャカルタ郊外を歩きに行った際にも、数十人のグループで靴底が剥がれてしまった人2名。私もまた別な機会に少々ぬかるんだ舗装されていない道で、粘着性のある泥に一気に靴底をもっていかれてしまいました。
 一時帰国時、底の剥がれた靴を修理にもっていき話を聞いたところ、粘土質の土壌が多いことも一因ではあるかもしれませんが、やはり暑い場所に長期保管すると糊やゴムが駄目になり、どうしても剝がれやすくなってしまうそうで、そのような環境では、靴底は糊付けされているものではなく、縫い付けられているタイプがお勧めとのことでした。
 靴以外でも、日本では溶けない飴も包みの中で溶けていて開けたらベトベトなんてこともあります。また、カメラも影響を受けます!日中屋外でしばらく写真を撮っていたところ、液晶画面に見慣れない表示。何かと思いきや、カメラの温度が上がりすぎていますとの注意表示。私自身も暑さに少々バテそうで水分を補給しつつ撮っていましたが、機械にとっても過酷な環境だったようで、確かにボディー全体が熱をもってかなりホットでした。
 事前に気を付けようがあるような無いような。基本どこへ行っても暑いので、日常の保管だけでも不要な熱はかからない工夫をするくらいでしょうか。


6.パッケージの技



 日本の商品は、細部まで消費者に対しなんと親切設計なのかと思い知らされます。ほんのちょっとしたことなのですが、例えば、バターやマーガリンの容器に付けられたバターナイフのための切り込みとか、開けにくいパッケージに付けられた開け口の切り込みとか、開閉可能なようにチャック付きになっている外袋とか。日本ではすでに当たり前のこれら形状に慣れていると、え?開けるための切り口が無いの?と思ってしまいますが、ここまで使い手の扱いやすさを考慮した商品設計は、細やかな日本人ならではの発想でしょう。実際のところはハサミを使えば済むことなので、ある意味過剰なサービスと言えるかもしれませんが、便利であることは間違いありません。
 インドネシアの商品パッケージは、正直開けづらいですし、保管するために考慮された設計もほぼみかけません。その代りとは言いませんが、写真のように魚型にスチロールトレーが切られているなんていうユニークなパッケージを見かけたりします。フルーツが詰め合わせられたバスケットなどは、まるで祭壇でも見ているかのように美しく果物が配置されていたりもします。外に巻かれたフィルムがホッチキスで留められていたりするのも最初はちょっとびっくりですが、インドネシアの人々は何かとホッチキスを使うのがお好みなようで、書類に紙幣までもホッチキス留めされていたことがありました。
 せっかちな日本人とは違い、すぐに商品が取り出せる使い勝手よりも、彼らが大事にするポイントは少々異なるのかもしれません。それぞれの持ち味とみると、これもある意味すごい技かもしれないと思ったりします。けれどもやはり、日本の便利商品が恋しくなるのも事実です。


 <まとめ>
 洗剤や用紙サイズは日本と異なったからと言っても用途的には使用可能ですが、すぐには馴染めない違和感があります。そんな些細なことの積み重なりもストレスの一因になり得ますので、まずは、日本とは違うのだと腹をくくること。それでも自分に合わないと思った場合には、我慢するだけではなく使い慣れている日本のものを持ち込むなどした方が精神的にもよいかと思います。日本への一時帰国にはほぼ空のトランクを持ち帰り、ジャカルタへの戻りには中身がぎっしり詰まった重いトランクを持ち込むというのが、実際のところ多くの駐在者のスタイルではないでしょうか。郷に入っては郷に従えとはいうものの、自身が快適に過ごせるように工夫するのが滞在の秘訣であると思います。

 

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