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多様な民族と文化@ジャカルタ#3 Sunda人  by  A.K.I

2017/08/09 10:10

多様な民族と文化@ジャカルタ#3 Sunda人
By A.K.I



 ジャカルタ生活の中で接する機会が多いと思われる民族のご紹介第三弾は、Betawi人Jawa人に続いてSunda人です。Sunda人は、この国の人口の15%を占めジャワ人に次いで多い民族ですので、その文化について知っておいて損はないでしょう。
 また、”Ci”はスンダ語で”水”を意味し、水に関係のある土地の地名についていることが多い、なんて豆知識も、ちょっとした話題にどうですか? 探してみてください、身近に”Ci”の付く地名。温泉で有名な ”Cipanas”、”Cikuray”山、”Ciamis”、”Cianjur”、”Cirebon”、そしてかなり身近な ”Cikarang”等々、あげれば沢山出てきます。そんな切り口から地名を見ていっても、その土地やそこに住む人々について興味がわいてきませんか?
 同じくジャワ島を主エリアとして暮らしていると言えど、Jawa人ともまたがらりと異なる個性が感じられる、そんなSunda人の文化をピックアップしてご紹介します。


1.高原の色白美人・Sundaスンダ人



 スンダ人は、主にジャカルタ近郊の都市バンドゥン等を含む、やや高地の多い西部ジャワエリアに暮らし、その気候の影響か、色白の美人が多いと言われる民族です(肌の白さの定義は、国や地域によって異なるとは思われます)。またそんな気候は気質にも影響するのか、スンダ人は明るく気さくで、穏やかではあるけれど比較的発言ははっきりしていてわかりやすいと言われています。これだけ取っても、婉曲表現を好み遠慮がちなジャワ人とは異なるキャラクターが感じられます(注:個人差有り)。

 スンダ人にも独自の言語、スンダ語があります。国の共通語であるインドネシア語の辞書に、知りたい単語が見当たらないと思ったら、民族語だったということもしばしばあるので、ちょっとした興味で書店で探してみたところ、”インドネシア語↔スンダ語”と、”インドネシア語↔ジャワ語”の辞書は、ジャカルタ市内の書店では比較的置かれていて、さすがこの国の民族構成における上位2つの民族集団だと実感します。

 なお、言葉のみならず、古くは固有のスンダ文字も使われていたとのことで、下の写真のような、難解な暗号としか思えない文字が今も稀に見かけられます。難解と言えば、アルファベットでは無い我々日本語の文字も、きっと外国人には不思議な暗号のように映っているに違いありませんが。今は使われていないスンダ文字は、だんだん読み書きできる人も減っているとのことで、文化保護の必要性を感じます。




2.スンダ人の伝統 Wayang Golek ワヤン・ゴレック



 ジャワ人の人形芝居は、水牛の皮で作られた平面の人形を用いた影絵芝居”ワヤン・クリット”ですが、スンダ人の伝統的な人形芝居は、”ワヤン・ゴレック”と呼ばれる木でできた人形が用いられるもので、同じく人形遣いが一人で何体も操り演じるものですが、これまた印象が全く異なります。
 お決まりのキャラクターのうち、赤ら顔で1本歯が特徴の道化役”Cepot”はスンダ人の誰もが好きなキャラクターなのだそうで、スンダ語辞書の表紙に使われていたり、スンダ料理店に行くと、人の背丈ほどの大きなサイズのCepotの人形が入り口に飾られていたり、確かに見かける機会の多いキャラクターです。




3.Sunda人の食文化



 スンダ料理の個人的印象は、辛すぎず(選ぶ料理にもよりますが)比較的日本人の口にも合いやすいように思われます。我々と同じく米を主食とし、炊かれたご飯はバナナの葉を敷いた竹かごで出てきて、これまた素朴で特徴的な雰囲気を醸し出します。ただし、我々日本人のマナー感覚からすると、何度見ても違和感を覚えてしまうのは、盛られたご飯のセンターにしゃもじが突き刺された状態でサーブされる点。どうにも気になってしまいますが、それぞれの文化は尊重するということで。




4.Sunda人の竹製楽器



 ご飯用の竹かごや、冒頭写真の竹で組まれた筏など、スンダ人の文化は竹が重要なアイテムなのだなぁと感じるシーンが多いです。特に伝統的な楽器でその特徴が顕著に見られます。
 並び吊り下げられた竹筒を振動させることで音を出す "Angklung" という、今や各地で有名なインドネシア伝統楽器がありますが、もともとは、バンドゥンを中心としたエリアでスンダ人が作りあげた民族楽器だと言われています。



 さらには、木琴でもなく鉄琴でもなく、竹琴とでも呼ぶべき楽器や、縦に吊るされた太めの竹を銅鑼のように叩くようなものまで、さまざまなバリエーションの竹楽器が見られます。アンクルン含めそれら楽器を組み合わせたArumbaという竹楽器アンサンブルが編成され、竹の空洞に共鳴する素朴で優しい、独特の心地よい音楽を奏でます。



 このような竹楽器の演奏は、バンドゥンにあるSaung Angklung Udjo(スンダ芸術学校)などでショーが開催されていて鑑賞することができます。


5.さらに素朴なSunda人の竹製楽器

 スンダ人の田舎の村では、竹を用いて建てられた風通しの良い家が並び、撥で叩いて鳴らすスリットの入った竹楽器 "Celempung" や、唇にはさんで口腔に共鳴させることで音を出す "Karinding" といったもっと素朴な竹楽器も見られ、庶民レベルで更なる竹文化を実感します。またそれを気さくに演奏し歌ってくれるスンダ人の陽気さには、やはりジャワ人とは異なる気質を感じたりもします。




6.Sunda人の音楽



 陽気なスンダ人の文化では、音楽や楽器は大きな特徴と見え、これまた別な楽器をもう一つ。 "Kacapi" という琴のような上の写真の楽器も、Sunda人の伝統楽器だそうです。
 この "Kacapi" にこれまた竹製の "Suling" と呼ばれる透明感のある笛の音が合わさったSundaの音楽は、やや物悲しいような気さえする澄んだ穏やかな響きで、Sunda料理レストランはもちろん、リゾートホテルやスパなどの癒し空間にマッチする音楽として、BGMに使われているのをよく耳にします。知らず知らずのうちに皆さんも、既にSundaの音楽には触れていらっしゃるかもしれません。

 いろんな場所でBGMにも耳を澄ましてみると、そこにインドネシアの面白い民族性が垣間見れるかもしれません。


<まとめ>

 捉えようが無いように感じられる多様性の国インドネシアですが、興味を持った一つの民族に絞って見ていくと、こんがらがっていた糸からするすると一つの糸がほどけ出てくるような感覚で、理解がつながっていって面白いものです。
 3回にわたりご紹介したように、ジャカルタとその周辺エリアだけでもこのように多様さを感じることができますが、興味が沸いたら是非、どっぷりとまた違った民族の文化に浸りに、広い国土を持つインドネシア国内旅行もお勧めです。日本ではまだ紹介されることが少ないような、面白い文化や風習がインドネシアには、探せば探すほど次々と出てきます。


<参考>
Saung Angklung Udjo スンダ芸術学校
Jl. Padasuka 118, Bandung 40192 West Java - Indonesia
HPhttp://www.angklung-udjo.co.id/


 
 

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