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ジャカルタのエンターテイメント#4:ギャラリーで異文化体験  by  A.K.I

2016/06/10 10:54

ジャカルタのエンターテイメント#4:ギャラリーで異文化体験
by A.K.I



 ジャカルタのエンターテイメントご紹介も第4回。アート鑑賞をエンターテイメントに含めるかどうかは人それぞれかもしれませんが、引き続き今回は博物館ほど身構えることなく気軽に立ち寄れる、さまざまな楽しみ方ができるジャカルタのお勧めギャラリーを、ギャラリーの定義を少々拡張して5か所ご紹介します。その場所自体もとっても趣があり、休日にふらりとお散歩感覚でのぞいてみると街中の空気から一転。日本では接することの少ないインドネシアらしいアートに出会えたり、異空間でリフレッシュできること間違いなしです。


1.Tugu Kunstkring Paleis

 あえてギャラリーとして紹介したいのがここTugu Kunstkring Paleis。閑静な住宅街メンテンにある優雅なレストランとして紹介されていることが多いですが、看板を見ても”Gallery & Shop / Dining & Lounging / Bread Corner / Tea House”との記載があり、”GALERI SENI KUNSTKRING”との標識も。





 オランダによる統治時代1914年にオープンしたというコロニアル調の建物を中心とした敷地は、ガーデンパーティー風のバザーも開催されたりする中庭があり心地よい空間。建物の所有者・用途は変遷を重ね現在に至りますが建物はそのままに、リゾートホテル等を国内で展開しているトゥグ・グループが現在は運営していて気配りが行き届いています。
 建物に入ると、レストランとして使用されている広間正面の壁にある4m×9mという巨大な絵にまずは釘づけ。美術館の中で食事をするような贅沢さ。食事をせずとも、その奥にあるギャラリーショップを含め見学したい旨を伝えれば大丈夫。建物まるごとが展示品のようなギャラリーをじっくりと見て回り贅沢な時間を楽しめます。



 2階に上がると、晩餐会を思わせる威厳のあるテーブルセットや壁に飾られた額や調度品など、ジャカルタにいることを一瞬忘れそうな西洋風の品々にうっとり。ギャラリーショップにもセンスのよいセレクト品がずらりと並び、いわゆるお土産屋さんで探すよりも、ここで素敵な逸品に巡り合える可能性大です。
 もちろんゆったりとお食事するのもお勧めですが、前述イースター・バザーなどイベントの開催もあるので、HPのイベント情報もチェックして興味惹かれるものに足を運んでみると、ジャカルタの日常とは一味違った時間が過ごせます。

住所:Jl. Teuku Umar No.1, Menteng, Jakarta Pusat
電話:021 390-0899
開館時間:11:00-24:00
HPhttps://www.tuguhotels.com/restaurants/jakarta/kunstkring/




2.Gallery Kemang 58



 おしゃれな街と形容されるKemangですが、歩いてみると道は凸凹、歩道に当たり前のように置かれているカキリマ(屋台)やバイク、それにこの暑さで汗がじんわりとくると、これがおしゃれな街?と思ってしまわなくもありません。けれども、それにめげず点在する建物に足を踏み入れてみると、やっぱり”おしゃれ”という形容に納得する店舗やギャラリーを発見できます。
 そんなギャラリーの一つとしてお勧めなのがここKemang58。MammaRosy Restaurantに併設されていると見え、入って良いものか少々躊躇しますがギャラリーの見学だけもOK。実は、何の情報もなく通りがかりに気になって覗いてみたのですが、巨大なキャンバスに描かれた絵が無造作に壁一面に掛けられていてとっても素敵。天井が高い建物のオープンさと、展示の仕方含めのびのびとした自由な空間の雰囲気を味わうだけでも気分がすっきりします。常設展示や、Talenta organaizerという企画会社による企画展が開催されていたりします。



住所:Jl. Kemang Raya no 58, South Jakarta




3.Bentara Budaya Jakarta



 今個人的に一番お気に入りのギャラリーがここ。日本で見慣れているのと同様に、展示品個々にキャプションがつけられている展示形態になんだかほっとするというのも一因ですが、展示のテーマがまた魅力的。最近では、現代文明を拒否し昔ながらの生活を維持しているBaduy族に関する展示や、各種ワヤン人形の展示、また戦後の日本をテーマにした写真展など、比較的とっつきやすいものが多く開催され頻繁に足を運んでしまいました。


 
 ちなみに、敷地に入ってまず正面の年期の入ったこの建物は、Rumah Limasanと呼ばれるジャワの伝統的家屋とのこと。この木造建造物自体も素敵な彫刻が施されていたり見どころ満載ですが、ギャラリーとして使われているのはその左右と背後にある建物。HP情報も珍しくタイムリーにアップされているので、おもしろそうな展示が目に留まればぜひ一度行ってみてください。落ち着きのある素敵な空間です。



住所:Jl. Palmerah Sel. No.17, Jakarta Pusat
開館時間:10:00-18:00
HPhttp://www.bentarabudaya.com/




Taman Ismail Marzuki- Art Center



 ギャラリーとしての紹介に入れはしたものの、ここタマン・イスマイル・マルスキ(通称T.I.M)は文化・芸術の複合施設。敷地内にはギャラリー、映画館、ホールからプラネタリウムまでさまざまなアート施設が並んでいます。ギャラリーとしては、Galeri Cipta II Galeri Cipta IIIがあり、絵画や彫刻の展覧会、または短編映画上映やアートディスカッションやセミナーの場などとして利用されています。



 プラネタリウムは月曜休館。上映は、火曜~金曜は基本的には16:30-17:30、土曜・日曜・祝日は10:00-11:00 /11:30-12:30 /13:00-14:00/14:30-15:30  となっていますが、団体が入ったりすると時間の変更もあるようなので要確認です。



 客席数800のホールGraha Bhakti Budayaや小劇場・スタジオもいくつかあり、コンサート・ミュージカル・演劇・舞踊など大小さまざまなプログラムが開催されているようですが、どんなものが上演されているのやら。T.I.MのHPが現状アクセスできないようなので、下記のようなサイトで気になる公演をチェックするしか情報が見当たらず。
http://www.seputarevent.com/#!tips-berita-artikel/cavg/tag/liputan-seni-budaya
少々困難ではありますが、まだインドネシアでは情報が整備しきれていないケースが多いので、根気よく情報を探すか、いきあたりばったり開催中のものをのぞいてみるというのも視野を広げる一つの手ともいえます。ともかく行ってみて空振りの時もあれば面白い催しを満喫して帰ることもあり、ここインドネシアでは運試しのようなものとしてそれもまた楽し。と気楽に構えるのがミソです。

住所:Jl. Cikini Raya No. 73, Jakarta Pusat 




5.スラバヤ通り / Pasar Jalan Surabaya



 最後に、これをギャラリーと言ってしまうのは少々乱暴であると重々承知で、骨董品店通り”スラバヤ通り”をご紹介します。約500mほどの通り沿いにずらりと並ぶ200軒とも言われる骨董品店に所狭しと並ぶインドネシア各地または中国や、本物か偽物か古くオランダ統治時代の品々は見ていて興味が尽きません。ほこりのかぶった隅々まであれこれ見ていると、不思議な形状の木彫りの置物や楽器、古銭や陶磁器などなどユニークなものがたくさん!これだけ陳列されていればギャラリーと言ってしまってもよいでしょう!



 もしかすると単なるガラクタかもしれませんが自分が気に入ったのなら動機十分、値段交渉に突入です。しかし例に漏れず、特に外国人とみると倍以上の値段を吹っ掛けられますので、納得のいくお値段まで粘りましょう。手持ちのお金がこれしかないという作戦のために、小額紙幣の携帯も必須です。
 後で悔しい思いをしないように、事前にパサラヤサリナなどの民芸品売り場でなんとなくの価格相場を把握し(これらモールも外国人向け価格なので2割くらいは差し引いても良いくらいです)、多少必要なインドネシア語を覚えた上で出向くと嘘か本当かわからない骨董品のエピソードなど、店主とのトークや駆け引きも楽しめます。

住所:Jl. Surabaya, RT.16/RW.5, Menteng, Jakarta Pusat
開店時間:9:00-18:00



<まとめ>
 以上、ギャラリーとは言ってみたものの、静かにアートを楽しむ空間というよりは空間全体を味わいに行く、日本とはちょっぴり違ったアート鑑賞を、エンターテイメント感覚で楽しむ場として、休日のひと時の参考にしていただければ幸いです。

あわせて以下もご参考に。
・ジャカルタのエンターテイメント#1:アミューズメントパーク
・ジャカルタのエンターテイメント#2:博物館
・ジャカルタのエンターテイメント#3:劇場・パフォーマンス鑑賞


 

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